今週の肛門論9 -乱-

2018年2月、オセアニア州のとある海上。そこには伝説の孤島「アナルパーク」に向かうANL探索部の3人と肛門論者にして若き英雄、"西連寺最強"の姿があった。

 

(ANL探索部とは、肛門にゆかりのある地を訪問し、特に何もせず旗だけ突き刺して帰ってくるボランティア集団のことである)

 

これは、謎多き我らが肛門を追求する芥川賞受賞候補の1人にしてお婆ちゃんっ子、西連寺最強の、素晴らしき冒険譚のほんの一部…

 

 

 

肛門論

 

毎日更新により奇跡の復活を遂げた疾風怒濤の肛門論。(『肛門論』更新再開のお知らせ - バサルモスで抜く男より)

 

毎日説得力のある文章を書き続けるのはかなりの負担だが、一度言い切った事は肛門論者として、1人の漢として継続していきたいと思う。

 

長期休暇、いわゆる春休みの最中である読者も多いと思われるが、堕落した生活を送ってはいないだろうか。

肛門たるもの、折角の自由度の高い期間を無意義な物にしてはならない。

 

言っておくと3月上旬頃の私は暇の周りを暇で塗り固めたような暇であり、毎日近所の住宅街でアナルピンポンダッシュをして暇を潰していた。

 

 

今回は肛門論Q&A、アナルパーク探索日記、「肛門絶対値」の考察、の貴族3本立てを予定している。

肛門新じゃんけんについては長くなりすぎるので割愛した。

 

 

 

 

【毎日更新停止のお知らせ】

前回の更新、2/28から欠かさず毎日してきた肛門論の更新だが、本日3/20をもって元の週刊に戻すことにする。

理由を言うと長くても3行くらいにはなるが、簡潔に言うと今私は君たちと違って4月に向けた準備で何もかもが忙しいのである。

ということで変更については了承してほしい。

 

因みに私はここのところ毎日ゲームセンターに通っている。

 

 

 

【肛門革命期】

近年の連続した肛門数のギネス更新は、一部で革命期とも言われている。

 

有名な事例だけでもBEATたけしの0、郷ひろみの√13、菅直人のマイナス3……と驚異的な数字が次々と叩き出されており、次はもはや実数の域に収まらない可能性すらある

…と、肛門撲滅団(KMN)の一員兼お笑いコンビ次長課長の1人、河もん準一氏は語る。

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「肛門の勢いが最早肛門自身の手に負えるものではなくなってしまっている。我々人類が今すぐにでも彼を壊してやらなければ、今後の日本のお笑い界の行く先は暗い。」

 

肛門との和解を志す我々ANLとは対を成し、肛門撲滅を掲げるKMN。

究極的な目標という面では2つの集団は酷似しているが、そこに辿り着くまでの過程がほぼ真逆であるということで、企業としてはお互い敵である存在。

しかし今回は特別にその中でも唯一と言っていい理解者、河もん氏が我々の取材に応じてくれたのだ。

 

この辺りに元々用があったという事でわざわざANL本社まで出向いてくれた河もん氏。

「河もん準一様、本日はよろしくお願いいたします。」

 

簡単な挨拶を交わし珍しく名刺交換もした。

ここで初めて、彼の名字が河もんではなく河本(こうもと)であると気づく。

 

まずは今私が最も不快に思っている、KMNからの執拗な嫌がらせ行為について問いただす。

 

私「最近、ANL内でも噂になっているKMNの制服を着た人間からの迷惑行為について。

朝9時と夕方4時頃にほぼ必ず行われるピンポンダッシュ、敷地内の(調整中の札が貼られているはずの)肛門拡張器無断使用、庭でケツむしりをしている社員を背後から蹴り飛ばす…など。監視カメラによると全て同一人物の犯行であるらしいのですがKMN内で誰か心当たりはありませんか?」

 

刹那、私は河もんの表情に滲み出た一瞬の動揺を見逃さなかった。彼は息を呑み、俯いてしまう。

そして…涙をホロホロと零した。

 

「私…なんだ」

 

「…!!!」

 

河もんは、"覚悟"した目で全てを話した。

「私は…ANLとKMNの貴重な架け橋役という事で、KMNから"偵察"を任されていた。

毎朝、欠かす事なくANL本社を訪れた。時にはケツむしりを手伝ったりもした。敷地内には堂々とケツが生い茂っていて、全てむしり終えるのは本当に苦労した。

ANL社員との親睦を深めつつ、目的である偵察も順調であった…と同時に、時々視界に入るANL法務部長、"コモン・アナリューク"の姿に静かなる怒りが込み上げていた。

かつて激闘を繰り広げ、打ち負かしたはずのコモンが、悠々と毎朝出社している事実に、ANLの理解者であるがゆえのジレンマに耐えられないでいた。私は荒れた。敷地にケツも植えた。

"私は私を理解できないでいた…。"

 

なんという事だ…。

自動車教習所で(ケツを)揉めたという過去は聞いていたが、まさかここまでの関係だったとは…。

今は亡きコモンだが、本当に彼の死は事故だったのか…?

 

彼の"覚悟"とはいったい…?

「!」

 

彼が…いない!

 

『彼と…あの、禁忌のアイテムが消えている!』

 

部屋から彼の血が、上り階段まで続いている…屋上だ!

急いで駆け上がり屋上の扉をバンとぶち開けた先、屋上の中央には、既に宙に浮き始め、謎の力に身を委ねている河もんの姿が!

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※イメージ

 

『遅かった…!"儀式"は既に開始している!』

 

彼の周囲を、彼の肛門付近を中心に吸い込まれるような黒の渦が支配する!

それはまるで、Black hole…!

彼のケツにぶち刺さっている"禁断のアナルビーズ"が虚の儀式を引き起こしてしまったのだ!

 

それは、肛門が肛門の概念を超えるミステリー!

かつてキリストが創造した"無"を遥かに上回る絶対的な""…!

実在しない肛門が存在する矛盾に、河もんの中の『概念』が崩れ始めたのだ…

彼の現在の肛門数は紛うことなき『ℹ︎…!

 

最早私にはどうする事もできなかった…

日毎夜毎KMNと対決した日々、ANLでケツむしりを手伝ってくれた彼の笑顔が脳裏をよぎる。

彼の、ケツむしりで汚れた手の甲が全てを物語っていた。

 

 

彼が選んだ死は、2018/3/17の朝10時、静かに実行された。

彼含む""は更に上昇しつつ暗黒の渦がやがて彼の全身を覆い隠し、肛門付近のドス黒い闇の塊に、彼ごと収束されていく。

その""は直視できない程にそこに存在してはならない存在であった。

彼の過去も、未来も、そして彼自身をも闇が取り込んだ。

 

 

『ケツ野郎がよ…』

 

 

上空で遂に闇が一点に収束し、散った。

ただのアナルビーズとなったアナルビーズが屋上の地面に儚く落下した…。

 

 

 

 

 

 

【クソ田舎の芋野郎ども】
私は、君達読者の最近の「肛門に対する意識の低さ」に敏感にならざるを得ない。
君達は真に肛門を愛し、キューバ危機に匹敵する程の人類の危機である現在の状況を打破しようと考えているか。

このブログはあくまでも『肛門論』がメインの論理学ブログである。

君達の臀部に設置されているその器官は何だ。

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 ケツ虫が。

 

 

 

【肛門最新情報のコーナー】

後日、河もんの相方次長課長井上に全てを話したところ、『どうでもいいけどケツが痒いかもしれん』と言い帰宅してしまった。

 

 

 

次回→明日