☆肛門論☆
やあみんな。俺の名はコモン・アナリューク。この夏をどう過ごしているのかな?
今回は夏のアナライフを有意義に過ごすのにうってつけのケツ穴場スポットをたくさん紹介するよ。
・岐阜第二肛門研究所
2年前日本アルプスの奥地に建設された知る人ぞ知る名所。
近年急速に普及した全自動肛門開発機、Apple Watchなどで数々の賞を受賞してきた日本有数の肛門研究所だ。
現在天皇家の肛門は全てこの場所に厳重に保管されており、万が一の自体に備えてクローンの生成も予定されている。
人類の歴史、宇宙の神秘を感じられるよね。
博物館やプラネタリウム感覚で一度訪れてみてもいいかもしれない。
余談ではあるが、ここに置かれているお試し肛門開発機は全て肛門5所持者用なので、尼族の彼が訪れた際は背中に3つ穴を開けられたようだ。
私コモンもそうだが多肛門所持者にとっては少し物足りないよね。
ケツ穴場スポットについては以上だ。
たくさん紹介すると言っておいてこれだけか
と感じる人もいるかもしれないが
待っているだけでは何も始まらない。
この夏、
10人いれば10通りのケツがあるように
君も君だけのケツ穴を開発してほしいと思う。
☆【ケツから日本を見てみよう】☆
ケツには『BEAT』という鼓動が存在する。
ヒトは各々が独自のBEATを刻むものであり、
そのBEATの共鳴により
ヒトの肛門は覚醒する。
信じ合う仲間、愛し合う恋人のように
互いに理解し合う人間同士のBEATは共鳴しやすく、強い想いが重なり合う時
BEATは頂点に到達する。
(俗に言う、ANAL BEATである)
近年、若者のケツ沸点上昇が社会問題として取り上げられている。
ケツ沸点上昇による弊害としては、
・ANALが絶頂しにくい
・ BEATが刻みにくい
・ケツのマンネリ化
・ケツ
などが挙げられる。
君のケツはどうだろう
毎日風呂あがりにBEATを刻んでいるか?
ケツの締まりはどうか?
肛門が減っていないか?
これらの症状が見られたらそれはもう、
ケツ沸点上昇 である。
中には、ANALが絶頂しにくくなったからなんなのか。ANALを絶頂させる必要性がそもそもないのに、という意見もあるだろう。
現在そのような質問は受け付けていない。
【肛門完全収束理論】
君は自分の肛門を愛しているか?
私は愛している
肛門とは人生を最後まで共にするパートナー。
まさか道半ばで肛門を道中に捨てて歩み続けるという人はいないだろう。
(死体に肛門が付いていないなどと言った事例は聞いたことがない。)
そんな肛門が、現在この世に何個存在すると思う?
地球だけで言えば、人口が70億で平均肛門数が5なのだから、総数は70億×5で350億…と計算している人がいるかもしれないが、
そのような概念を全てぶち壊すのが
肛門完全収束理論 である。
この理論が前提とする世界の肛門総数は1だ。
この世そのものが肛門であり
そもそもビッグバンは創造神の肛門の爆散によるものだと説明している。
その説が正しいというのなら、今、自身のケツの中央についているこの穴は一体なんなのか。
これを肛門と言わず何と言うのか?
と考える人もいるかもしれないが、
それは肛門です。
【アナル熱狂サザンビーク】
俺の肛門が、疼く。
強いヤツを求めて、ひたすらオレに訴えかけてくる。
『次の挑戦者はまだか?』
ここは、東京スカトロツリー最上階。
数々の激戦を繰り広げ、その全てに勝利した者のみが辿り着ける、人類の希望の華。
今まさにその猛者同士の最後の闘いが始まろうとしていた。
スクリーンにカードが映り、熱狂する観客達。
『西連寺最強 vs コモン・アナリューク』
俺は今最高に昂ぶっている。
ようやく俺と対等に渡り合えるかもしれない奴と、タイトルを賭けて闘えるのだから。
日々鍛え上げてきた甲斐もあり、最高にヒクつかせている肛門達。
コンディションは今までに無いくらい良い。
この試合は10連続チャンピオンが懸かっている。
よりにもよって今まで聞いたこともなかった日本人がここまで来るとは思いもしなかったが、ここに居るという事は何か恐ろしい物を持っているのだろう。
相手の肛門がどれだけあろうが関係ない。
10億でも20億でもかかってこい。
最早負ける気がしなかった。
オレの名は、コモン・アナリューク。
【ケツ】
重々しいゴングが鳴り響き開戦の火蓋が切られる。
俺はいつも通りを意識し、闘いに臨む。
慎重に間合いを詰め、相手のリーチを測る。
ジャップだけあってやはり身体は小さい。
ある程度の距離を保ち続ければ確実に勝てるはずだが、それでは面白くない。
まずは2000個、肛門をイカせよう。
群衆の前で無様に嬲り殺してやる!
俺は一気に前へ駆け出し、ANAL・Expressを放つ。
矢のように素早く後ろに回り込んだ俺は、手始めにケツを…
無い
肛門が、無い
前代未聞のハプニングに、俺は対応する事ができなかった。
西連寺の鋭い回し蹴りが右肩に直撃し、吹き飛ばされる。
地面に倒れ込むも直ぐに起き上がり、俺は正気を取り戻した。
今の蹴りで俺の肛門1500程が絶頂してしまっただろうか。
しかし一体どういう事なんだ?
ヒトの平均肛門数は5で、
当然そこらの人間が競技用のパンツを履けば当然全てが隠れる。
そんな事は分かっているが、ここは東京スカトロツリー。
全世界から強者が集まるこの場所に、肛門の数が億を切っている人間などいるはずがない。
ましてやここは最上階、一つ前の相手の肛門数が8億9000個だった事から、決勝の相手は10億個を超える肛門の持ち主だろうと踏んでいた。
5000を超える辺りからケツに肛門が配置し切らず、背中や首筋までびっしり肛門で埋まるはずだ。
しかしさっきの一瞬、背中にびっしりどころか、奴の肛門を見つける事すらできなかった。
異常だ…。
俺は焦りと同時に、ケツの奥から湧き上がるBEATを感じていた。
無意識にこの状況を楽しんでいたのだ。
俺は俺を変えられる人間に、ようやく出会えたのかもしれない。
☆続く☆
次回→来週中